
製造業っていっても幅広くて、食品を加工する会社だったり、車をつくる会社だったり、いろいろありますよね。
だからこそ、いざ就職とか転職する際に、どれを選んだらいいのかわからなくて、迷ってしまう人も多いんじゃないでしょうか?
そこでこの記事では、製造業にオススメの職種3選を紹介します。
ちなみに軽く自己紹介をしておくと、現在僕は工場で働いていて、工業歴6年ぐらいです。
高校生のときに2ヶ所の工場でアルバイトし、社会人で正社員として2ヶ所。全部で4ヶ所の工場で働いてきました。
実際に僕が働いてきた中で、職種によって今後に役立つものと、そうでないものがあるというのがわかったんですね。
これから製造業、工場で働いていきたいと考えている方は参考になると思うので、ぜひ最後まで読んでみてください。
製造業オススメの職種3選
僕がオススメする製造業の職種は、以下の3つです。
①溶接組み立て
②修理、メンテナンス系
③機械加工(旋盤系)
この3つについて、順番に解説していきます。
溶接組み立て
これはどういう仕事かというと、図面を見ながら各パーツを溶接して組み立てていき、図面通りの形にして本溶接の人に流していくっていう仕事ですね。
イメージとしてはプラモデルを作るような感じ。それの固定方法が溶接になったバージョンが溶接組み立て、っていうふうに思ってもらえばわかりやすいかと思います。
これの良いところは何かというと
・自分で組み立てて形になっていく楽しさがある
・ある程度自分の好きなように作業ができる
・いろんなスキルが身につく
こういう利点があるところですね。
プラモデルとか、LEGOとか作ったことある人はわかると思いますが、各パーツを図面の通りに組み立てていくじゃないですか。
そこで途中悩んだり間違えたりしながら、最後に完成した時の達成感って半端ないんですよね。
おぉーーできたああぁー!
みたいなね。
こういうことに楽しさを感じれる人は向いてると思います。
あとは組み立て方法も割と自由に決められて、じぶんの好きなように組み立てていけるんですね。
もちろんある程度こうしたほうが上手くいくよっていうマニュアル的なものはあるんですが、それにこだわらずに自分のやりやすいように作業ができるのが、溶接組み立てのいいところです。
いろんなスキルが身につくのが最大のメリット
溶接組み立ては、組み立てるときにいろんな道具を使ったり、技術が必要なので幅広いスキルが身につきます。
例えば以下の通り。
ガス切断やシャーリング(せん断)
熱変形・グラインダー・ハンマーを利用した成型
FCAWやGTAW、MAGなどさまざまな溶接法
図面を読む能力
図面通りに組み立てていく段取りを考える能力
パッと思い浮かぶだけでもこれぐらいあるので、本当にいろんなスキルを使います。
正直この仕事をしていると、工業の主要スキルはほとんど身につけられるので、会社が潰れたとしても働き先に困ることはないですね。
そういう面からもオススメの職種です。
修理、メンテナンス系
工業系なら必ずといっていいほど機械の故障や不具合がありますが、それを直したり、事前に壊れるのを防ぐメンテナンスをしたりする仕事です。
この仕事のいいところは、世の中から工場がなくならない限り、仕事もなくならないというところですね。
例えば通勤で使う車やバイクに不具合があったら車屋さんにいきますよね。あとはオイル交換とか車検も車屋さんにやってもらいます。
あれも修理やメンテナンス系の仕事ですよね。
世の中から車屋さんがなくなったら、みんな車が故障して大変なことになります。
このように機械を使うなら必ずメンテナンスが必要ですし、壊れたり不具合が出たりしたら、すぐに直さなきゃ仕事に支障が出ます。
でも工場の作業者は機械を扱うことはできても、修理方法はわからないことがほとんどなので、修理業者にお願いするわけですね。
だから仕事も無くならないんです。
あとは修理したらお客さんに感謝されるので、そういう意味でもやりがいのある仕事と言えますね。
機械加工(旋盤)
機械加工と言ってもいろいろな加工方法がありますが、僕がオススメするのは旋盤ですね。
旋盤とは品物を回転させて、バイトと呼ばれる工具で品物を削って加工する作業のことです。
なぜこれがオススメなのかというと、スキルや知識が身につき、ほかの会社でも使えるからです。
旋盤はいろんな加工に使えて、複雑な加工もできるので今でも多くの会社に置いてあります。
旋盤はどのメーカーでも操作方法がほとんど同じなので、1つ使い方を覚えれば、どの会社に行っても使えるスキルが身につくんですね。
しかもボタンぽちぽちする自動の機械と違って、ほとんど手作業なので、作ってる感があって楽しいです。
そういう面でも、機械加工、特に旋盤はオススメ。
スキルを身につければ市場価値が上がる
この記事で紹介した3つの職種は、どれも自分の知識やスキルになり、資産になるんですね。
というのも、僕は今は旋盤をやっていますが、たとえ今日会社が無くなったとしても他の会社で同じ仕事ができます。
世の中から旋盤が無くなっても、溶接や溶接組み立ての仕事で食べていけます。
こういう人材は、他の会社から見たらけっこう貴重ですよね。幅広い工業の知識があり、実務経験も豊富。
そんな人が雇ってほしいと言ってきたら、人物面によほどの問題がなければ、採用しますよね。
つまり工業界での市場価値が高いということが言えます。
でもライン工場でひたすら同じ作業を何年も繰り返していたら、どうでしょう?
人材としての市場価値は上がると思いますか?
もちろんライン作業する人がいるから、便利な生活ができているのですが、このあたりを考えていくことで自分の価値を上げていくことができます。
自分に合う職種を見つけよう
最後に注意点として、ここでオススメした職種がすごい合う人もいれば、やってて全然楽しくないっていう人もいると思います。
なのでここでオススメされてたから働いてみたら、全然面白くなかった!って思ってしまうこともあるかもしれません。
そんなときは、自分はどういう働き方をしたいか。
どんなスキルを身につけていきたいかっていうのを考えて、決めていくといいんじゃないかと思います。
ただ実際にやってみると、楽しそうに見えて案外つまらなかったり、キツそうに見えて楽だったりっていうのが見えてきます。
なので気になるものがあったら、まずは実際に働いてみましょう。
それで合わなかったら、どんどん異動なり転職なりしていって、自分に合うものを見つけていくっていう方法が1番効率的だと思います。
ぜひ参考にしてみてください。