こんにちは、トシハルです。
皆さんは工場勤務の残業時間がどれくらいかご存知ですか?
残業時間は実際に働いた人しかわからないし、ネットではサービス残業もあるという噂もあり、就職や転職する前にしっかり把握しておきたいですよね。
そこでこの記事では、工場勤務歴6年の僕が、製造業の長時間・サービス残業の実態を暴露します。
具体的な内容としては
- 製造業の長時間・サービス残業の実態
- 残業が多い会社と少ない会社の見分け方
- 残業で稼ぐのはオススメしない理由
このような内容を解説していきます。
僕は今まで、アルバイトも含めて4ヶ所の工場で働いてきました。
工業高校出身なので友人も工場で働いていて、いろんな会社の情報を聞いているので、信頼できる内容になっています。
製造業の長時間・サービス残業の実態
工場の残業ですが、やはり会社によって長時間残業や、サービス残業をさせられるところもあります。
残業は月100時間、もしくは80時間以上を何ヶ月か連続してさせるのは労働基準法で禁止されていますが、内緒でやっている会社は多いです。
サービス残業も禁止ですが、話を聞く限りでは全然ありますね。
製造業は割とホワイト企業が多いと考えている人もいますが、意外とブラック企業も多いですよ。
もし工場に就職や転職を考えている人が、こういう話を聞くと

うーん、やっぱり工場勤務はやめておこうかな。残業はそんなやりたくないし…
と思ってしまうかもしれません。
でも僕が働いてきた工場は、そこまでブラックではなかったので、「良い会社を選ぶことが重要」と言えますね。
残業時間は部署によって差がある
工場といってもいろいろな部署がありますが、ほとんどの場合、配属される部署によって残業時間に差があります。
僕が最初に働いていた工場では、作業に時間のかかる溶接工程や、加工時間を短縮できない機械加工の工程を担当する係は残業が多かったですね。
今働いてる工場も機械加工と、後工程になることが多い組立や、検査を担当する係も残業が多いです。
逆に自分の技量次第で、作業を速く終わらせることができる仕事内容は残業が少ない傾向にあります。
具体的には汎用旋盤加工や溶接組立など、職人と言われるような、手作業で進めていく仕事内容ですね。
ただこのあたりは、会社によっても変わりますので、あくまで一般的な傾向として参考にしてください。
残業のつらさは仕事内容で大きく変わる
実際に働いてきたからわかることですが、残業しても楽な仕事とつらい仕事というのがあります。
残業しても楽だった仕事は、以下の2つが重なったものです。
- 作業内容が幅広い
- それなりに体を動かせる
例えば僕が所属していた溶接組立は、図面の通りに部品を仮溶接しながら組み立て、溶接工程に流すといったものでした。やる作業内容は幅広く、何でも屋さんという感じ。
そこでは一時期忙しいときがあり、月80時間残業があったときもありましたが、すごい苦痛というわけでもなかったです。(さすがに疲れますが)
逆に今働いてる会社の機械加工は、一度セットしたら後はほぼ自動で加工できるので、品物を入れ替えてボタン押すだけ。
この内容だと体もそんな動かせないので、定時で帰っても疲れるし、月50時間ぐらい残業やるとマジで嫌になります。笑
このように、仕事内容によって残業のつらさが変わるので、自分は何に対してつらいと感じるのかを理解しておくと良いですね。
ライン作業は基本つらい
これは僕の個人的な意見かもしれませんが、ライン作業は基本つらいです。
体が動かせず、一日中同じような作業を繰り返すのは、人によっては簡単で楽そうに見えるかもしれません。
でも僕はライン作業だけはやりたくないですね。
過去にヤマザキパンの短期バイトをしたことがありますが、8時間のライン作業でもめちゃくちゃ疲れましたよ。
特に桜もちの笹の葉を、もちにクルクル巻いていく作業は腱鞘炎になりかけました。笑
繰り返すようですが
- 作業内容が幅広い
- それなりに体を動かせる
この2つの条件をクリアしている仕事を選ぶと、残業があってもそんなにつらくないのでオススメです。
残業が多い会社と少ない会社の見分け方
つらくない残業があるとはいえ、できれば残業なんてしたくないですよね。
そこで僕が思う、残業が多い会社と少ない会社の見分け方を紹介します。
基本的には以下のとおりです。
- 残業が多い会社:中小企業、短納期、考え方が古い
- 残業が少ない会社:大企業、長納期、制度がしっかりしてる
このまんまですが、一応解説します。
残業が多い会社
中小企業は残業が多い傾向にあります。
特に薄利多売でやってるような会社だと、人は少ないのに仕事が大量にあったり、設備が古いために効率が悪くてなかなか作業が進まないことも。
そうすると必然的に残業が増えますよね。
そういう会社は短納期で勝負みたいなところもあるので、さらに残業が増える。
あとは古い考え方が根付いていると、いまだに「残業してる=頑張ってる」みたいな考えの会社もあります。
そういう会社は先輩や周りが残業してるんだから手伝うとか、先に帰りづらい雰囲気があったりするので、避けたほうが無難です。
残業が少ない会社
大企業は効率化が進んでいるので、残業が少ない傾向にあります。
新しい設備も人も多く、納期にも余裕があることが多いです。
さらに大手は、残業を減らす制度や取り組みもあったりして、残業が少なくなるんですね。
ちなみにトヨタで働いている友人も、残業は月10時間程度らしいです。
ただ同じ大手でも、旭○成や住友○機とかは、けっこうブラックな話を聞きます。笑
ここは社員の口コミとか見て、自分で調べるしかないですね。
残業で稼ぐのはオススメしない理由
ここまで会社の残業について書きましたが、僕個人の考えとしては、残業でお金を稼ぐのはオススメしません。
なぜかというと、望まない残業は確実に心がやられるからです。
残業をするのは人それぞれ理由がありますが、多くの人は
- 生活費を稼ぐため(家族のため)
- 仕事が忙しいため
- 周りがみんな残業してるから
このような理由ですよね。
こういう「本当はやりたくないけど、仕方ないから」というモチベーションで残業をしていると、いつか疲れてしまう時がきます。
そこを乗り越えられればいいですが、もし折れてしまったら、一度折れた心はなかなか元には戻りません。
お金も大事ですが、とにかく1番大事なのは「心と体が健康なこと」です。
この2つが健康なら、人間どうにでも生きていけます。
なので月数万円の収入アップのために心を犠牲にするなら、残業を減らして生活費を削ったほうがよっぽど良いですよ。
残業で稼ぐのをオススメしないのは、こういう理由です。
心がやられるぐらいなら転職しよう

でも実際は残業しないと生活できないし、家の家賃やローンだってある。残業代がないとキツいよ。
このように考える人もいると思いますが、それならいっそ転職しましょう。
今は1度や2度の転職なんて当たり前だし、さっきも言ったように自分の健康が1番です。
ストレスに耐えながら残業代を稼ぐぐらいなら、キャリアアップして基本給を上げるほうに考え方を変えませんか?
まずは転職するかどうか別として、登録だけでもしておけば他の会社の情報を知れます。
どれも無料なので使えるものは使い、とにかく行動して残業の毎日から抜け出しましょう。